「ネットから殺人、特殊ではない」人気ブロガー殺害事件が示したもの

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松本英光容疑者のアパートで実況見分する福岡県警捜査員。容疑者は大学時代から暮らすアパートでパソコンに没頭していた=福岡市東区で2018年6月27日午後0時13分、宮原健太撮影
松本英光容疑者のアパートで実況見分する福岡県警捜査員。容疑者は大学時代から暮らすアパートでパソコンに没頭していた=福岡市東区で2018年6月27日午後0時13分、宮原健太撮影

 人気ブロガーとしても知られる岡本顕一郎さん(当時41歳)を殺害したとされる松本英光被告(43)の初公判で、検察側はネット上の投稿サイトに他のユーザーを罵倒する投稿を繰り返した被告が、サイト運営会社によるアカウントの凍結などを通報者の「ネットリンチ」と思い込み憎悪を募らせたと指摘した。

 複数いる通報者の中で岡本さんが狙われたのは、被告の地元の福岡にセミナー講師として呼ばれ、それを被告が知る偶然が重なったからだった。怒りの矛先は運営会社にも向かった。被告は事件後、投稿サイトに第2の襲撃計画をにおわせる内容の投稿もしていたといい、スマートフォンのメモには運営会社への道順が残されていた。匿名性を隠れみのに、悪意のある意見も日々飛び交うネットの世界にひそむ危険性を露呈した今回の事件。専門家は今後も同様の事件が起きる可能性を指摘する。

 企業などにネット上の炎上対策を指南するコンサルタント会社「MiTERU」代表のおおつねまさふみさんによると、事件後、IT関連のセミナーの主催者の中では不特定多数が会場に出入りできないよう本人確認を厳しくしたり、開催地を参加登録後に通知したりするなど、自衛の動きが活発化した。

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