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あの日、何が起きたのか…台風19号1カ月・死者10人、不明1人の宮城・丸森町

台風19号で土砂がたまった畑を見る女性=宮城県丸森町で2019年10月26日午前8時19分、丸山博撮影

 台風19号の上陸から12日で1カ月。死者10人、行方不明者1人と、市町村単独では最大の犠牲者を出した宮城県丸森町ではあの日、何が起きていたのか。町の職員や住民たちの証言から検証する(年齢は10月13日現在)。

 山に囲まれ、阿武隈川の舟下りやキャンプ場など観光が盛んな丸森町。一方、阿武隈川の支流をはじめ多数の川を有し、盆地という地形もあって過去に何度も水害に遭ってきた。

 10月12日は、朝からしとしとと雨が降っていた。午前8時半、町役場に総務課長や消防防災班の職員らが登庁。大雨に備え、午前9時半には消防団に出動が要請された。

 正午前、認知症の高齢者16人が入居するグループホーム「ひまわりの郷(さと)」の女性職員は台風接近を伝えるテレビニュースを見て不安を募らせた。施設は低地にあり、平屋建て。「阿武隈川の堤防が決壊したらどうなるのか」。午後に入ると雨脚が強まり、施設側は午後1時半、福祉避難所の開設を町に依頼した。

 町は午後2時、第1回災害対策本部会議を開き、複数の避難所を開設することや、社会福祉法人「ウェルフェア仙台」の施設に福祉避難所の開設を要請することなどを決める。そして午後2時40分に避難準備・高齢者等避難開始、同3時35分に避難勧告を伝えるエリアメールをそれぞれ町民に送った。ひまわりの郷の入居者16人は午後5時ごろ、ウェルフェア仙台に移送された。

 日が暮れると風雨は一気に強まる。山間部の筆甫(ひっぽ)地区では午後6時台の降水量が54・5ミリ、7時台が66・5ミリを観測。各地で浸水被害が発生し始めた。筆甫地区の佐久間正寿さん(46)宅には午後7時過ぎ、自宅1階の台所の窓から水が…

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