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ともに・2020

車椅子利用者3割、UDタクシー乗れず「目をそらしスルー」 障害者団体が調査

電動車いすでUDタクシーに乗り込む土屋さん。運転手は「10分以上かかりますがよろしいですか?」と尋ねてからスロープを設置した=東京都江戸川区で2019年10月30日午後9時45分、斎藤文太郎撮影

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 車いすのまま乗車できるタクシー「UD(ユニバーサルデザイン)タクシー」について、障害者団体「DPI日本会議」(東京)が今年10月に車いす利用者延べ120人の乗車調査をしたところ、27%にあたる32人が乗車拒否などで乗車できなかった。同会議が12日に発表した。運転手がスロープの設置方法を知らないケースもあった。同会議は国土交通省に改善を求める。

 UDタクシーは車両後部にスロープをつなげ、車いすのまま乗れる。東京五輪・パラリンピックを機に車いす利用者が増えることが予想されるため導入を進めている。運転手がスロープ設置や車いすの固定などを行う。

 調査は東京パラリンピック300日前の10月30日に、21都道府県で乗車の可否や乗るのにかかった時間などを調べた。乗車できなかった理由は「スロープを積んでいないと言われた」「明らかに目をそらしスルーされた」など。乗車できなかったケースは東京都が21%に対し、都外では29%と地域差があった。乗車にかかった時間は平均11.2分だった。

 電動車いすを利用する東京都江戸川区の土屋峰和さん(51)は調査で3台に乗車した。どの運転手も調査に備え、事前に乗せ方を練習していたが、ある50代の男性運転手は「時間がかかるので雨の日は勘弁してほしい。うまく乗車させられないかも、という不安もある」と本音を漏らした。

 昨年6~9月の前回調査では延べ44人中11人(25%)が乗車できず、今回は改善はみられなかった。全国ハイヤー・タクシー連合会によると、UDタクシーは今年3月末時点で1万1872台で昨年同時期より7100台増えた。土屋さんは「運転手側に、スロープ設置に手間がかかるという印象があるのではないか。タクシー会社側は、障害者を講師とするような実際的な研修を継続してほしい」と訴えている。【斎藤文太郎】

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