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第69期王将戦リーグ特選譜

羽生九段が「難しい将棋」に勝ち2敗死守 三浦九段はリーグ陥落が決定

王将戦リーグの対局を感想戦で振り返る羽生善治九段(左)と三浦弘行九段=東京都渋谷区の将棋会館で2019年11月11日午後6時27分、丸山進撮影

 羽生善治九段と三浦弘行九段の対戦と言えば、1996年の第67期棋聖戦五番勝負で当時7冠全冠を制覇していた羽生が敗れ、棋聖を獲得した三浦は、7冠の一角を崩した棋士として一躍知られるようになった。今後、全冠制覇(現在は8冠)をする棋士は出てくるとは想像しにくい。つまり、その一角を破る棋士も三浦以降に出てくることは難しい。将棋史に残る対戦とも言える。

 その前年の95年、名人戦七番勝負の打ち上げの席で、羽生が挑戦者の森下卓九段に、三浦について取材していたことが思い出される。95年の棋聖戦でも三浦が挑戦者に名乗りを上げ、結果は羽生の3連勝で終わった。それまでの羽生は先輩や同年代とタイトルを争うことが多く、年下の三浦が挑戦してきたことに新鮮な驚きがあったのだろう。「以前、記録をとってもらったことはあるのですが……」と森下に話しかけていた。

 その後、うっぷんを晴らすように羽生は三浦に15連勝するなど勝ちまくった。もっとも、羽生にはうっぷんを晴らすなどという俗な感情はないだろう。

 今期のA級順位戦では7月に対戦し、三浦が勝った。両者の対局は本局が45局目。羽生の対戦相手別ランキングでは12位に位置する数字になっている。【山村英樹】=▲が先手、△は後手

<第69期大阪王将杯王将戦リーグ4回戦>

2019年11月11日

持ち時間各4時間

場所・将棋会館

▲三浦弘行九段(1勝3敗)

△羽生善治九段(2勝2敗)

▲2六歩  △3四歩  ▲7六歩  △4二飛1

▲6八玉3 △6二玉  ▲7八玉1 △7二玉1

▲2五歩1 △8二玉1 ▲4八銀  △3三角3

▲同角成1 △同 桂2 ▲9六歩  △9四歩1

▲8八玉1 △2二飛1 ▲7七角1 △4二銀4

▲3六歩1 △5四歩16 ▲3七銀2 △4四角6

▲6六歩1 △2一飛16 ▲7八金3 △7二銀4

▲5六歩2 △6二角6 ▲5八金3 △4四歩5

▲6七金右1△5二金左 ▲9八香4 △8四歩1

▲9九玉  △7四歩9 ▲6五歩7 △4三銀14

▲5五歩  △7三角9 ▲5四歩7 △同 銀

▲4四角  △4三金  ▲7七角  △6五銀3

▲5五歩11 △5六歩1 ▲6六歩9 △5七歩成1

▲6五歩  △6七と  ▲同 金  △5一飛5

▲4六銀2 △8五歩15(第1図)

 棋聖を獲得したころ、「1日に10時間将棋を研究する」という三浦神話があった。数字はどうであれ、三浦が研究家であるこ…

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山村英樹

1981年入社。青森支局を経て1986年から東京学芸部で囲碁将棋などを担当。

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