メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

白河 桃子・評『貧困専業主婦』『売上を、減らそう。』

◆『売上を、減らそう。 たどりついたのは業績至上主義からの解放』中村朱美・著(ライツ社/税別1500円)

◆『貧困専業主婦』周燕飛・著(新潮選書/税別1200円)

 「雅子さまについてのコメントをお願いします」。そんな依頼が増えている。「即位礼正殿(せいでん)の儀」での美しい十二単(ひとえ)姿や、皇室外交での颯爽(さっそう)としたお姿が注目の的だからだ。外交官時代の雅子さまを初めて知った時は、「日本にもこんなにカッコいい働く女性がいるのだ」と感動した。1987年外務省入省の雅子さまは、男女雇用機会均等法第1世代のキャリア女性第1号でもある。そんな彼女が日本で一番古い「家」に嫁ぎ、適応障害になり苦しんだことは皆知っている。同世代のキャリア女性は、ほとんどが結婚、出産を超えられず専業主婦になった。わずかな生き残り組の中から、ようやく企業の取締役になる人が出てきたが、活躍できた要因を聞くと「未婚」「子供がいない」こと。雅子さまが「家」に潰されず、再び活躍の場に出てきたことを多くの同世代が見守っている。専業主婦になっても、キャリア女性になっても、どこか苦しい……それが、均等法第1世代なのかもしれない。

 均等法から30年以上経(た)った今、かつては誰もがなれた専業主婦は、「余裕」の代名詞ではなくなった。「専業主婦率がもっとも高い」のは「収入のもっとも低い階層」で43%になる。「専業主婦は貧しさの象徴」と『貧困専業主婦』の著者周燕飛(えんび)氏はいう。

この記事は有料記事です。

残り921文字(全文1549文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 関ジャニ∞ 安田章大の写真集発売が決定 脳腫瘍の闘病中の写真も収録「僕に触れてみて」

  2. アップルがアプリストアから「フォートナイト」削除 手数料巡り「バトル」激化

  3. 「びっくりした」 おぎやはぎの小木さんが初期の腎細胞がんで一時休養を発表

  4. 犬の散歩中、男性はねられ死亡 運転の大学生「LINE来たのでスマホを」

  5. 東京・足立の住宅に500人分の人骨 標本業者が放置か

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです