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ラグビーW杯を終えて 森喜朗元首相、「聖地」で語る 一生に一度?そんなことない

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秩父宮ラグビー場のピッチに座り、笑顔を見せる森喜朗元首相=東京都港区で、小川昌宏撮影
秩父宮ラグビー場のピッチに座り、笑顔を見せる森喜朗元首相=東京都港区で、小川昌宏撮影

 多くの感動のドラマを残して幕を閉じたラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会。招致に奔走した森喜朗元首相の思いやいかに? インタビューを申し込むと、どうせなら思い出の場所で、と。82歳、元ラガーマンでもある森さんが語り尽くしたこととは――。【鈴木琢磨】

 「おっとっと、体がいうこときかん。足を曲げるのがつらくてね」。夕暮れ近い東京・神宮外苑の秩父宮ラグビー場のピッチに座り込んだ森さん、遠くのスタンドを指さした。「あのあたりだな。昭和29(1954)年、高校2年の秋だったかな。早稲田大のラグビー部で活躍していた先輩に誘われ、初めてここで大学ラグビーを見た。伝統の早明戦。心が躍った。緑の芝生がまぶしくてね。金沢の高校でラグビーをやっていたんだけど、土のグラウンドしか知らないから。よーし、俺も早稲田でラグビーをやるぞ、と決意をしたんだ」

 だが、首尾よく早稲田に進学できたものの、体調を崩し、わずか4カ月でラグビー部をやめた。聖地・秩父宮ラグビー場を選手として駆け抜けた経験はない。芝生をなでながら、元外交官の名前を口にした。奥克彦さん――。在英大使館参事官だった2003年、イラクへ長期出張中、銃撃事件に遭い、45歳で命を落とした。「奥君の無念を晴らしたい気持ちが、ずっと私を突き動かしてきたからね」

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