台風19号1カ月 早川、護岸復旧へ加速 一方で停電、通行止めなお続く /山梨

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大雨による増水で大規模崩落が発生した山梨県早川町の早川沿いの護岸で行われた国の災害査定 拡大
大雨による増水で大規模崩落が発生した山梨県早川町の早川沿いの護岸で行われた国の災害査定
大規模崩落で今も通行止めが続く山梨県早川町雨畑の県道 拡大
大規模崩落で今も通行止めが続く山梨県早川町雨畑の県道

 県内各地に大きな被害をもたらした台風19号の上陸から12日で1カ月。台風で崩落した早川町の早川護岸では同日、国の災害査定が通常より1カ月早く始まり、復旧に向けた動きが加速している。一方、同町内では今も道路の通行止めや停電が続き、日常生活を取り戻せない地域もある。【野呂賢治】

 国土交通省から派遣された災害査定官らが12日午後、台風による増水で約50メートルにわたって崩落した早川沿いの県管理のコンクリート護岸を視察し、災害査定を行った。災害査定は自然災害で被災した県や市町村管理の公共土木施設の復旧方法や工法、災害復旧費を決める手続き。査定官は財務省から派遣された立会官とともに、県職員から災害発生のメカニズムや復旧工法などの説明を受けた。

 県治水課によると県や市町村管理の道路や河川施設など計142カ所が国の災害査定の対象となる予定で、12、13両日で計9カ所の査定を実施する。早川沿いの護岸を査定した国交省の太田茂登査定官は「国としても早期復旧のため法律に基づいて最大限の支援を講じていきたい」と話した。

 一方、早川町や甲州市などの県道3路線で路面崩落などにより通行止めが続いている。東京電力パワーグリッド山梨総支社によると、県道の崩落で電柱3本が流失した早川町雨畑の一部地区では12日現在も28軒で停電している。早川町によると、この停電などの影響で6世帯7人が町営住宅や親類宅での避難生活を続けているという。同支社の担当者は「県道、林道の復旧と連携して早期の停電解消に努めていきたい」と話している。

 台風19号による大雨や強風で県内では土砂災害や大規模停電などが発生。東京方面と県内をつなぐ中央自動車道やJR中央線などが土砂崩れなどにより寸断されたことで交通網がまひしたが、10月中に応急復旧した。県のまとめによると、けが人は強風で転倒した女性1人のみで、土砂の流入などによる建物被害は全壊2件を含む計57件だった。

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