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街角から

祝祭の日 ニューデリー支局・松井聡

 夜のとばりが下りたニューデリーの繁華街。建物は電飾で彩られ、道路わきで無数のろうそくの明かりが揺れていた。10月27日、インドは1年で最も華やかな日を迎えた。ヒンズー教最大の祭り「ディワリ」。人々は幸運の女神ラクシュミを祝い、光に感謝する。

 多くの人は洋服や宝飾品を買い込み、当日は家族や友人と集う。前の日、高級宝石店は客であふれていた。経済が不調と言われるが、人口が13億人いるだけに消費意欲の旺盛な中産階級の層は厚い。

 幻想的な風景の中で、一人の少女を見た。大きな袋を肩から担ぎ、異臭を放つゴミ箱をあさっていた。ロクサナさん、10歳。汚れたシャツに細い手足。髪はほこりと汗で固まっていた。家計を助けるため、朝から晩まで鉄くずなどを拾っているという。勉強したくはないのか尋ねてみた。「学校に通ったことのある人は家族の中に一人もいない。行きたいとも思わない」。そう言ったあとで、大きな瞳から涙があふれ出した。

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