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検索サービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(HD)と無料通信アプリ大手LINEは、経営統合に向けて最終調整に入った。月内にも統合の基本合意を目指す。両社のサービスの利用者を合計すると1億人を超え、実現すれば国内最大規模の巨大ITプラットフォームが誕生する。
ZHDの株式を4割超握るソフトバンクと、LINEの株式を7割超保有する韓国ネイバーを交えた交渉を行っており、競争当局の承認などを前提に、統合の枠組みの詳細の調整を進める。
統合協議では、ソフトバンクとネイバーが50%ずつ出資して、持ち株会社を設立し、ZHDの筆頭株主になる方向で調整している。ZHDは統合新会社として上場し、当面はその下にヤフーとLINEを子会社としてぶらさげる案が有力となっている。
LINEの通信アプリの利用者は約8000万人で、ヤフーのサービス利用者は約5000万人に上る。LINEとヤフーは傘下の決済アプリの分野で競合しており、統合によって加盟店開拓やシステム投資の効率化が期待できる。一方で、ヤフーが主力とする検索サービスや電子商取引ビジネスと、LINEの主力である通信アプリとでは競合が少なく、補完関係も構築できると見込んでいる。
デジタルプラットフォームの分野ではGAFAと呼ばれる米IT大手に加え、中国勢も勢力を伸ばしている。ヤフーとLINEは合計1億人超の巨大サービス基盤を作ることで、これらの勢力に対抗したい考えだ。【宮崎稔樹】
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