1964年東京五輪でも民泊 おもてなしの心で歓迎
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観光客らが一般住宅に有料で宿泊する「民泊」は、1964年の東京五輪の際も存在していた。民泊は昨年6月に新法が整備され、聞き慣れた言葉だが、半世紀以上前の同五輪でも、民泊の言葉を使っての宿泊サービスが行われていた。
当時の毎日新聞によると、五輪開幕前に都内にはホテルニューオータニなどいくつかのホテルが開業したものの、期間中は旅行者用のホテルや旅館などの不足が見込まれた。そのため、東京都はローマ大会(60年)など過去の大会の事例にならい、ホームステイ型の民泊を活用することにした。都が窓口として設立したオリンピック補助宿泊施設事務所が中心となった。宿泊希望者に民泊のあっせんを行うため、1500人分の民泊の提供者を2回に分けて募集すると、約1000軒の申し込みがあった。申し込み条件は、都心から1時間以内の距離で水洗トイレ、風呂、シャワーを完備し、家庭内に外国語会話ができる人がおり、ハムエッグ、ベーコンエッグ、トースト、コーヒーの朝食が用意できる――などだった。現地調査などを経て588軒に絞ったが、辞退者もあり最終的には約500軒(約1000人分)になった。
一方、同事務所は105カ国の国内オリンピック委員会(NOC)に案内書を送るなどして宿泊者を募った。宿泊費は1人1泊(朝食付き)5ドル(1800円)で、同事務所が宿泊先を決めて、提供者の承諾を得て申込者に通知。宿泊費は同事務所を通じて提供者に支払われた。申し込みは米国や英国、豪州などからあり、五輪開幕時には約280軒600人に達した。看護師や教師、会社役員などに、ホテルより日本の習慣の中で生活して…
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