名建築「葛西臨海水族園」 新築計画が波紋 日本建築学会「保存・活用を」

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ガラスドームがシンボルの葛西臨海水族園=東京都江戸川区で2019年10月、永田晶子撮影
ガラスドームがシンボルの葛西臨海水族園=東京都江戸川区で2019年10月、永田晶子撮影

 1989年の開館以来、計約5500万人が訪れ、その後の巨大水族館ブームの先駆けになった「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)の新築計画が論議を呼んでいる。都は老朽化を理由に新施設を同じ敷地内に建設方針だが、世界的建築家の谷口吉生さん(82)が設計した現施設は取り壊される可能性が出ているためだ。日本建築学会(竹脇出会長)は保存・活用を求め来月、都内でシンポジウムを開く。

 同水族園は都が上野動物園100周年を記念し、総建築費約88億円をかけて都立葛西臨海公園に建設した。直径100メートルの円筒を地中に埋め込んだような構造で、内部に水槽や展示室、飼育設備を配置。出入り口がある地上に設けた高さ21メートルのガラスドームは地域のランドマークになっている。

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