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働き方改革に取り組む山梨県は今年7月、場所や時間にとらわれずに働くテレワーク制度を導入した。9月末までに延べ約750人が在宅勤務などを経験し、職員からは「効率的に仕事に取り組める」と好評だ。
10月18日、県健康増進課主任の阿部純さん(40)は甲府市の自宅でパソコンに向き合っていた。テレワークを活用するのは2回目。専用ソフトが入った私有パソコンから県庁のネットワークに接続し、午前8時半に仕事を始めた。昼休みは1時間遅らせ、午後1時半過ぎに近くの幼稚園に長男(6)を迎えに行った。「今年は幼稚園最後の年。成長が見られるのは今だけ」とうれしそうに話した。
テレワークを希望する職員は事前に上司に希望日を申請すれば、自宅や富士吉田市に設けたサテライトオフィスなどで働くことができる。通常の勤務時間は昼休みを挟んだ午前8時半~午後5時15分。テレワークでも勤務時間は同じだが、休憩を柔軟に取ることができる上、通勤時間も節約できる。
阿部さんは「通勤時間を自分の時間や子育てに充てられる。集中して仕事をできるので、効率もいい」と利点を挙げる。妻貴子さん(35)も「私が体調を崩した時など、家にいてもらえると助かる」と歓迎する。
庁舎外に持ち出せない書類もあり、在宅でできる仕事には限りがあるが、県は育児や介護などと仕事が両立できるようにテレワークを進めていく。今後、私有パソコンがない職員に貸与するパソコン20台を購入するほか、自宅にいる職員と庁舎の職員がやりとりできるテレビ会議システムの導入も検討している。県情報政策課の担当者は「時間と場所を有効活用してほしい」と話す。【高田奈実】
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