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第69期王将戦リーグ特選譜

藤井七段が快勝で王将挑戦まであと1勝に 久保九段は陥落決定

久保利明九段(右)と対局する藤井聡太七段=大阪市福島区の関西将棋会館で2019年11月14日午前10時1分、梅田麻衣子撮影

 デビュー以来、将棋界の記録を次々と塗り替えてきた藤井聡太七段。王将戦リーグに初登場した今期は、タイトル挑戦最年少記録を塗り替えるかどうかも注目されている。

 羽生善治九段に勝つなど、リーグ戦では3勝1敗と結果を残し、5局目の対戦で迎える対戦相手は久保利明九段。勝てば、4勝1敗で先行する広瀬章人竜王と肩を並べ、19日に行われる最終局の直接対局が挑戦者決定戦となる。逆に敗れると3勝2敗となり、最終局に勝てば広瀬と肩を並べることができるが、一足先に15日に最終戦を迎える豊島将之名人が4勝2敗で終えると、リーグ順位の関係でプレーオフ進出さえできなくなる。リーグ終盤の大一番。すでに挑戦の可能性がない久保にとっても、残留には2連勝が必要で、こちらも大一番を迎えた。

 関西将棋会館では、この日順位戦B級1組、C級2組の対局も行われる対局の多い1日だった。【山村英樹】=▲が先手、△は後手

<第69期大阪王将杯王将戦リーグ3回戦>

2019年11月14日

持ち時間各4時間

場所・関西将棋会館

▲藤井聡太七段(3勝1敗)

△久保利明九段(1勝3敗)

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩

▲4八銀 △9四歩 ▲9六歩 △4二飛

▲6八玉 △7二銀 ▲5六歩1 △3二銀1

▲7八玉 △6四歩 ▲5八金右 △3三角

▲5七銀 △5二金左 ▲3六歩4 △6二玉

▲2五歩1 △7一玉1 ▲5五角5 △6三銀3

▲8八玉13 △4三銀1 ▲7七角5 △3二飛1

▲7八金5 △8二玉5 ▲6六歩6 △7二銀4

▲6七金右7△1二香3 ▲1六歩5 △5四歩9

▲3八飛18 △4二角7 ▲4六歩4 △1四歩1

▲9八香24 △2二飛5 ▲4五歩24(第1図)

 両者の対戦はこれまで4局あり、久保が3勝1敗とリードしている。今年8月にはNHK杯、銀河戦で2日連続対局があり、久保が連勝した。テレビ棋戦のため、放送はまったく違った日になったが、藤井の連敗は関係者間で話題になった。もっとも、2日連続(東京で!)同じ2人の対局が組まれること自体、2人がいかに忙しい日々を送っていたかがうかがえる。

 振り飛車党として第一線で活躍する久保は、さまざまな振り飛車のレパートリーを持っているが、本局は俗に「ノーマル四間飛車」と呼ばれる。大山十五世名人らが指していた通常の四間飛車だが、角交換振り飛車やゴキゲン中飛車などが流行する現代では、逆に目新しく見える。

 藤…

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山村英樹

1981年入社。青森支局を経て1986年から東京学芸部で囲碁将棋などを担当。

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