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山形大は15日、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米ペルーのナスカ台地で、同大の坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らが新たに143点の地上絵を発見したと発表した。これまで見つかっていた約70点の約2倍の数となる。このうち1点は日本IBM(東京都中央区)のAI(人工知能)を活用して見つけた。
2016~18年の現地調査で、主にナスカ台地西部で紀元前100年~紀元300年ごろに描かれたと考えられる絵を142点確認した。人間や鳥、猿、魚、ヘビ、キツネ、ネコ科動物、ラクダ科動物などが描かれており、最も大きいのは全長100メートル以上の鳥とみられる絵。土器の破壊儀礼を行った空間と考えられるという。
さらに、日本IBMとの共同実験で同大の持つ空撮写真などのデータをAIで分析したところ、地上絵の候補が多数示され、このうち同大の19年の現地調査で全長約5メートルの人型の絵1点を確認した。つえを持った人が二本足で立つ構図で、移動する際の道しるべとして利用されたと考えられるという。
地上絵を見つける作業はAIの活用で加速できるといい、記者会見した坂井教授は「共同研究で地上絵の分布図ができることを期待している。制作目的の解明や保護活動に活用したい」と話した。【的野暁】
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