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村上春樹をめぐるメモらんだむ

新しい女性像と「善悪の同時存在」

 文芸誌「文学界」12月号に、村上春樹さんの新作短編小説「謝肉祭(Carnaval)」が掲載された。昨年から断続的に発表されてきた連作短編「一人称単数」の6作目に当たる。興味深く思われた点は二つある。女性の描き方と、「善悪の同時存在」という問題だ。

 冒頭、「彼女は、これまで僕が知り合った中でもっとも醜い女性だった」という、ちょっとショッキングな一文で始まる。「僕」は50代になってから10歳ばかり年下の「彼女」と出会い、いっぷう変わった意味で親しく付き合うようになる。もちろん「彼女」は単なる「醜い女性」ではない。というか、話は美醜の次元を超えた深みへ向かっていく。

 村上さんが、また一つ新しい女性のキャラクターを造り上げることに成功したと思うのは、長編「1Q84」…

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