外国からきた子どもたち ドイツは普通学級推進 語学教育に力
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特別支援学級に在籍する外国籍の子どもの比率が高い事例は、海外でも確認されている。ドイツでは1980年代末にトルコ人の在籍率がドイツ人の1・7倍だった。しかし、ドイツ語教育の体制強化や、障害児も通常学級で学ばせる「インクルーシブ教育」の導入で、格差が解消されつつある。
「30年前のドイツにも日本と同じ課題があった」。ベルリンの壁が崩壊した89年から90年にかけ、ドイツでトルコ系移民の調査を行った同志社大の内藤正典教授は、こう指摘する。
旧西ドイツの統計によると、87年、日本の小学校にあたるグルントシューレに通うトルコ人児童の17・5%が「特別学校」に在籍していた。ドイツ人児童は10・3%で、在籍率は1・7倍だった。
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