安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の前日に開かれた「前夜祭」の費用について首相が15日に行った説明に対し、インターネット上では「説明責任を果たしていない」「証拠を示さずに一方的だ」など疑問や批判の声が上がっている。何が問題なのか。16日に自身のブログで「『ホテル名義の領収書』説明への疑問」と題して問題提起した元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士にポイントを整理してもらった。【吉田卓矢/統合デジタル取材センター】
安倍首相は15日、2度にわたり首相官邸で報道陣のぶら下がり取材に応じた。2度目は30問超の質問に約20分かけて答え、首相にしては異例の対応だった。この中で、桜を見る会の前日、多数の後援会関係者が参加して東京都内のホテルで開かれた「前夜祭」について「会場入り口の受付で安倍事務所職員が1人5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、全ての現金をホテル側に渡す形で支払いがなされた」と説明。「5000円はホテル側が設定した。事務所なり、後援会としての収入、支出は一切ない」と述べ、政治資金規正法や公職選挙法に違反しないとの認識を示した。
これに対し、ツイッターなどでは批判が相次いだ。
「証拠も出さず一方的に『ホテルが決めたこと』と言い張るだけ。これで説明は果たしたなんて、ふざけているとしか言いようがない」
「これで説明責任を果たしたとは言わないで」
「国会で説明を」
「支持率が高いからどんなことも許されると思ったら大間違いだ」
郷原氏も疑問を感じ、問題点をブログなどで…
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1976年生まれ、兵庫県明石市出身。2005年入社。奈良支局、高松支局、大阪科学環境部、福井支局次長、水戸支局を経て、2019年秋から統合デジタル取材センター。原発や震災・防災、科学・医療などを中心に取材してきた。
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