メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

偽物排除“見えない”タグ 岐阜の研究所 陶磁器に焼き付け 特殊ライトでQRコード

ブラックライトを当てると浮かび上がるQRコード(左)=岐阜県庁で2019年11月14日午後3時16分、岡正勝撮影

[PR]

 岐阜県セラミックス研究所(多治見市星ケ台)などは、陶磁器に特殊なライトを当てるとQRコードが浮かび上がるフィルムシートを開発した。「これまでにない『見えない情報タグ』だ」として、特許出願中で、ブランド品の模倣品排除など、用途の広がりに期待を寄せる。

 同研究所のほか、転写印刷会社「高根シルク」(多治見市高根町)▽陶磁器の製造販売会社「山加商店」(土岐市泉町)▽工学院大(東京)――による共同開発。

 海外での日本食ブームを背景に、高品質な日本製陶磁器の需要は高く、海外での市場規模は100億円を超えるとされる。一方で偽物も横行。デザインを損なわない形で、正規品と模倣品を容易に区別する手法として「透かし技術を応用した転写シートの開発」に取り組んだという。

 開発したのは、交通案内板などに使用される無機蛍光顔料を施した四層構造のフィルムシート。QRコードが印刷されたシートを陶磁器に貼り付け、約800度で焼き付ける。通常は見えず、紫外線を放射するブラックライトを当てるとQRコードが浮かび上がる。「無機材料用転写シート」として2018年11月、特許出願した。

 QRコードは、スマートフォンで読み取ると、製造会社や製品ホームページにアクセスできる。正規品の判定に役立つほか、販促ツールや作業工程の指示書としても活用できる。

 共同開発に参加した山加商店は来年2月からマグカップを発売する。星や街の明かりも浮かび上がるデザインを施し、ブラックライト付きで販売する予定という。蛍光材料の開発や転写技術の確立に努めた高根シルクは、製品を展示会に出展し、販路拡大を模索する。

 県セラミックス研究所の安達直己専門研究員(41)は「正規品の判定が容易になってブランドが保護され、ひいては小売店や消費者も偽物をつかまされにくくなる」と研究の成果を話した。【岡正勝】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 立憲、ジャパンライフ会長と首相「35年来の知人だった可能性」指摘

  2. 大阪・梅田の地下街に日本酒が出る蛇口、おちょこ1杯200円 新潟のアンテナショップ

  3. 準強制わいせつ容疑 エヴァ制作「ガイナックス」社長を逮捕 警視庁

  4. 6歳女児に公園でわいせつ行為をしようとした疑い 45歳男逮捕 滋賀・草津

  5. 神戸市立小教諭いじめ「連帯責任」 小中高校長ら320人ボーナス増額見送り

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです