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映画やドラマのロケ地になったことでタイから訪れる観光客が急増している佐賀県鹿島市の祐徳(ゆうとく)稲荷(いなり)神社本殿で16日、佐賀市在住の山路健造さん(34)とタイ人女性のナッタモンさん(36)が結婚式を挙げた。この神社で出会い、遠距離恋愛の末に結ばれた2人は、「聖地」での挙式に「夢のようです」と喜びをかみ締めた。
和装の健造さんとナッタモンさんをスーツやタイの伝統衣装を着た親族が見守る。ナッタモンさんは慣れない作法に戸惑いながらも健造さんのフォローを受けて杯を交わした。
日本三大稲荷の一つとされる祐徳稲荷神社。ロケ地となったタイの恋愛映画「タイムライン」が2014年2月に上映されると、「聖地巡礼」に来るタイ人観光客が急増。その後も神社が使われたドラマがタイで次々とヒットし、「大自然の中に真っ赤な社(やしろ)があるのが壮大だ」と評判を呼んだ。
佐賀県内に宿泊したタイ人は13年は370人だったが、17年には5520人と約15倍に急増。今や神社にはタイ語のおみくじや案内板も用意され、今年も県内の宿泊客は8月末現在で5570人を記録し、過去最高の更新が確実となっている。
NPO法人職員の健造さんは、県内在住のタイ人や、タイ好きの日本人でつくる「サワディー佐賀」の代表を務め、神社で通訳ボランティアとしても活動。ナッタモンさんが18年6月に初めて訪れた際に案内したことがきっかけで意気投合し、7月に交際がスタートした。8月には健造さんがタイでプロポーズし、その年の11月に結婚した。
健造さんは「私たちの結婚が両国をさらにつなげ、懸け橋になれればうれしい」と話した。【池田美欧】
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