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男の気持ち

火鉢の思い出 京都市南区・池上博(公務員・60歳)

 台風で電柱が倒れ、長期間停電した千葉県の様子をテレビで見て、もし自宅が同じようになったら大変だと思った。わが家はオール電化。電気がないと全く生活できない。昨年夏の台風では近畿地方も被害を受けたが、和歌山県有田地方の義父の家も1週間停電した。電話もつながらず、心配した。

 私が子ども時代を過ごした長屋は、電気とプロパンガスだった。今、自宅では床暖房を入れているが、長屋のときは火鉢。暖房器具と調理器具を兼ねていて、母は煮物をグツグツと火鉢にかけて作ってくれた。

 秋は、母の実家の酒屋からもらう伏見の酒かすを火鉢でキツネ色に焼き、黒砂糖をのせて食べたものだ。酒か…

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