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新聞記者、銃をとる

この連載で狩猟の醍醐味(だいごみ)を味わおうとか、ましてハンターの英知を学ぼうと考えている人には、期待を裏切ること間違いない。しかし、ハンターの世界を少しのぞいてみたい、悪戦苦闘のエピソードを楽しみたいという人にはぜひ、お付き合いをお願いしたい。

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新米猟師奮闘記/23 鹿狩り解禁、第1発で /滋賀

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作画=マメイケダ
作画=マメイケダ

 来たー。川辺で待ち構えていた私は、上流でパシャパシャという水しぶきの音があがるのを聞いた。シカだ。すでに、その10分ほど前から、同じ方向から犬のほえ声が聞こえていた。しかし、犬のほえ声はそれまでにも何度か、近づいてきては遠ざかり、近づいてきては遠ざかりを繰り返し、そのうちに聞こえなくなっていた。今回もまた遠ざかるかも、とも思いながら、上流を凝視し耳をそばだてた。

 今シーズン初の「巻き狩り」に仲間4人と出かけたのは、11月10日だった。1日にイノシシ、シカの狩猟が解禁となったばかりだが、昨年に比べ、今年は早くからシカがふもとへ降りてきているようだ。山の中のドングリなどの実りが悪いのかもしれない。長浜市の余呉や木之本ではクマも里近くに出没し、県の担当課も警戒を呼びかけている。この日のシカ猟も、里山に近いところだったにもかかわらず、午前中に1頭、午後もすでに2…

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