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香港高等法院(高裁)は18日、デモ隊がマスクや覆面で顔を隠すことを禁じる覆面禁止法の制定手続きについて「基本的権利を制限するという観点でみれば、必要とされる以上の措置だ」と指摘し、憲法に相当する香港基本法に「違反している」と初の判断を下した。これを受け、香港警察は同日、覆面禁止法に基づくデモ隊の摘発を当面、停止すると表明した。一方、香港の主要大学では学生と警察の衝突が激しさを増し、多数のけが人や拘束者が出て、緊迫した状態が続く。【香港・福岡静哉】
香港政府はこれまで、デモ・集会の禁止と覆面禁止法の「合わせ技」によって、平和的なデモを抑え込んできた。だが覆面禁止法で拘束されないとなれば、警察がデモ・集会を禁止しても、市民が平和的なデモに参加する心理的ハードルがこれまでよりは低くなる。デモの抑え込みを図ってきた政府にとって今回の司法判断は逆風となりそうだ。
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