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桜を見る会、参加者は「共に政権を奪還した皆さん」? 首相あいさつに疑問の声

「桜を見る会」で招待者に囲まれ、笑顔を見せる安倍晋三首相(中央左)と妻昭恵さん(同右)=東京都新宿区の新宿御苑で2017年4月15日、竹内紀臣撮影

 この一言に、すべてが凝縮しているのではないか。「皆さんと共に政権を奪還して、7回目の『桜を見る会』であります」。騒動の渦中にある毎年恒例の「桜を見る会」、今年の安倍晋三首相のあいさつである。私たちの税金で開かれるこの会、実は首相と共に政権の奪還運動をした人たちの集まりだったのか?【吉井理記、大場伸也/統合デジタル取材センター】

 ざっくり、首相あいさつを振り返っておこう。

 この日(4月13日)は連立を組む公明党の山口那津男代表も参加。首相は芝生に置かれた赤いひな壇の上から、にこやかに聴衆に語りかけるのである。

 「公明党の山口代表をはじめご来賓の皆様、お忙しい中、こんなにたくさんの皆様、足を運んでいただきました(中略)今回の桜を見る会、64回目ですが、山口さんや皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の『桜を見る会』となりました」

 今月に入り、桜を見る会のあり方が問題視されると、ニュース番組が放映したこの場面を疑問視する声がSNSなどで次々と上がったのだ。

 情報番組などでニュース解説をする芸人、プチ鹿島さんは「『皆さんと共に政権を奪還してから』というあいさつがそもそも妙です。支持者や後援会を前提にしていて、桜を見る会の趣旨と劇的に異なります」とツイート。「『桜を見る会』は日本国の行事なのに」「『政権を奪還した皆さん』と桜を見る会だ」といった声も相次いだ。

 なるほど、「桜を見る会」は首相が「各界において功績・功労のあった方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待」(8日、参院予算委)し、慰労するのが趣旨である。思想・信条や支持政党は関係ないはずだが、あいさつを聞く限り、まるで安倍後援会や自民党の集会のようである。

 政治学が専門の西川伸一・明治大教授が皮肉った。

 「明らかに会の趣旨に反します。あの時、会場にいた招待客らに向かって、首相は『皆さん』と呼びかけた。首相の『政権奪還』に功績・功労があった人々だ、ということなのでしょうか」

 そも…

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大場伸也

1973年生まれ、2000年入社。船橋、千葉支局、政治部(2年間経済部)、長崎支局、小倉報道部、統合デジタル取材センターを経て政治部。野球好き。学生時代にバイトしていた新宿ゴールデン街に出没します。

吉井理記

1975年東京生まれ。西日本新聞社を経て2004年入社。憲法・平和問題、永田町の小ネタ、政治家と思想、東京の酒場に関心があります。会社では上司に、家では妻と娘と猫にしかられる毎日を、ビールとミステリ、落語、モダンジャズで癒やしています。ジャズは20代のころ「ジャズに詳しい男はモテる」と耳に挟み、聞き始めました。ジャズには少し詳しくなりましたが、モテませんでした。記者なのに人見知り。

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