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インドネシアへの「違法越境ごみ」タイやインドなどへ再輸出か NGO調査

海外から違法に持ち込まれたため港に一時保管されていたごみが詰まったコンテナ=インドネシア北部バタム島で2019年7月、武内彩撮影

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 インドネシアで米国や欧州などから違法に持ち込まれたごみが見つかり、政府が輸出国に送り返す措置をとった問題で、ごみがその後、インドなどの第三国に「再輸出」されている可能性が浮上した。インドネシアの環境NGOなどが米国に送り返される予定だったコンテナを追跡調査し、58個のうち46個がインドやタイなどに渡っていた。

 違法ごみはフィリピンやマレーシアでも問題化し、東南アジアでは越境するごみへの危機感が高まっている。

 問題のコンテナは6~8月、リサイクル可能な紙類として米国の業者から、ジャワ島東部スラバヤの港に到着したが、実際はプラスチックや汚染された家庭ごみが混ざっていた。当局が発見し、政府は米国側に送り返すことを決めた。

 環境NGO「ネクサス3」などが、各コンテナに付けられた貨物番号から追跡調査。58個のうち38個がインドに持ち込まれていた。うち25個は9月6日に西部グジャラート州の港に到着。残りは8月24日に中西部マハラシュトラ州の港を経由し、トラックで9月14日に北部ウッタルプラデシュ州に搬送されていた。

ひそかに再輸出されたごみ

 一方、別の8個は8~10月にタイ、ベトナム、韓国、メキシコ、オランダ、カナダの港に到着していたという。米国に戻ったのは12個だけだった。ネクサス3などが10月末にジャカルタで記者会見し、明らかにした。

 ネクサス3のユユン・イスマワティ氏は「インドネシア当局は違法で汚染された貨物を他国に押し付けるという巧妙な不正行為に手を染めた」と政府の監督の不備を非難した。

 また、インドで環境問題に取り組むダーメッシュ・シャー氏は「インドはプラスチックごみの輸入を禁止したはずだが、裏口からどんどん入ってきている」とコメントした。

 一方、インドネシア税関当局は「政府は他のアジアの国への『再輸出』を推奨、認める書類を発行したことはない」と強調。書類上の宛先は米国の業者名になっていると繰り返し説明した。

 追跡調査に関わったNGOは、再輸出されたごみが第三国で被害を拡大させると懸念。インドネシア政府にコンテナを送り返す前に輸出側の政府の同意を得ることや、再輸出先の政府と連携して違法行為を摘発するよう求めている。【ジャカルタ武内彩】

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