メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

手を出せば戻れぬ負の連鎖 沢尻容疑者も「使った」MDMA、依存への入り口

MDMA=警察庁の薬物乱用防止パンフレットから

 合成麻薬MDMAの所持容疑で16日に逮捕された俳優の沢尻エリカ容疑者(33)は警視庁の調べに「大麻、MDMA、LSD、コカインを使用していた」と供述し、10年以上の薬物歴を明らかにしたという。大麻やMDMAは薬物の「ゲートウエー(入り口)ドラッグ」とも言われ、検挙される人数が増えている。専門家は「若者世代への対策を強化すべきだ」と警鐘を鳴らす。

 「有名芸能人の逮捕だから報道が目立つが、薬物はすでに一般社会にまん延しつつある」。依存者のリハビリ施設「館山ダルク」(千葉県館山市)の十枝(とえだ)晃太郎代表(49)は危惧する。

 沢尻容疑者が使ったというMDMAは化学的に合成された麻薬のことで、のんで使用する。覚醒剤と似た化学構造を持ち、幻覚や幻聴作用のほか、血圧や体温を上昇させるなどの興奮作用がある。大麻とともに薬物使用の入り口になるとも言われる。

 MDMAを含めた麻薬の特徴は強い依存性があることだ。十枝さんは友人に誘われたことがきっかけで、19歳で大麻に手を出した。20歳で覚醒剤を使ってからは「もう何でもいいや」と考え、他の薬物にもためらいがなくなり、10年ほどMDMAなどに依存した。「10~20代の若者は仲間との付き合いを優先し、『ノリが悪い』と思われないよう誘いに乗ってしまう」とも話す。

 埼玉県を拠点にこれまで数百人の薬物依存者の相談に乗ってきたカウンセラーの竹田淳子さん(49)もかつては依存症だった。複雑な家庭環境に悩み13歳で覚醒剤を使い始めた。交際・結婚相手から薬物を入手し続けた。「気分を上げるために覚醒剤。寝るために大麻」と使い分けたという。

 なぜ薬物依存から抜け出せなくなるのか。竹田さんによると、初めて薬物を使う人は…

この記事は有料記事です。

残り492文字(全文1218文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 複数選手が脱水症状 プリンセス駅伝でアクシデントが相次ぐ理由とは

  2. 83年国会答弁、内閣府「維持か答えるの困難」強弁 野党ヒアリング詳報

  3. 人を恐れない「新世代クマ」か 里山の奥山化、すぐ人里に 全国で襲撃相次ぐ

  4. 東京五輪狙ったロシアの妨害計画、英当局が阻止 英タイムズ報道

  5. バックアップ、5年「OFF」 富士通のマニュアルに誤り 東証システム障害

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです