試験はつらい。何日も部屋に閉じ込められ、心身を擦り減らすのなら、なおさらだ。その先に栄光が待っていると信じられるから、耐えられるのかもしれない。
中国で官吏の採用試験として1400年以上前にできたのが科挙だ。貴族ばかり優遇しては国に役立つ人材を登用できないと中央政府が考えた。
庶民も受験できた。合格すればエリート官僚になれ、権力に伴う名誉と収入を手にできる。おのずと競争は激しくなる。
公平な制度ではある。だが、裕福な家では住み込みの家庭教師を雇い、子息を合格させた。
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