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新20世紀遺跡

/70 東京都杉並区・上井草球場 日本野球、草創と復興支え

上井草球場(東京球場)は、初のプロ野球専用球場として誕生した。跡地には現在、総合スポーツ施設、上井草スポーツセンターがある=東京都杉並区で

 プロ野球は、今でこそ高い人気を誇っている。しかし今から八十余年前の草創期は、学生野球の人気が圧倒的で、球団は選手集めや試合場の確保にさえ苦労した。そうした中で球界を支えたのが、上井草球場(現東京都杉並区)だ。

 西武鉄道が建設した。完成は1936年8月29日。両翼100・6メートル、中堅118・9メートルと、当時としては広く、約3万人の観客を収容した。やや遅れて、プロ専用の洲崎球場(同江東区)が埋め立て地の軟弱地盤に突貫工事で造られたのに対し、堅固な構造でもあった。「東京球場」とも呼ばれている。ホームチームは、同年に結成された東京セネタースだ。巨人の沢村栄治など球史に名を残す選手たちが活躍した。

 ただ翌年に落成した後楽園球場(同文京区)に比べて交通の便が悪かった。同球場ができるまでには77の公式戦が行われたが、それ以降は激減した。さらに戦時下で球音は途絶えた。軍用機を造る中島飛行機の資材置き場となった。雑草が生い茂り、サツマイモ畑にもなったとされる。当時を知る住民たちの証言が「広報すぎなみ」2004年1月1日号にある。「戦争中はグラウンドの手入れができなかったから、荒れてしまった」「入り…

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