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演劇

東演「獅子の見た夢」 演劇人の苦悩にじむ=評・濱田元子

左から、能登剛、南保大樹、豊泉由樹緒=成毛彰浩撮影

 自由にものが言えず、演劇も自由にできない時代があった。その中で芝居をどう続けていくか。戦時下における実在の演劇人たちの葛藤と、非情な運命を描く群像劇が胸を打つ。東演創立60周年記念公演。堀川恵子のノンフィクション「戦禍に生きた演劇人たち」をシライケイタが脚色した。松本祐子演出。

 劇作家の三好十郎(星野真広)、演出家の八田元夫(能登剛)、新劇の団十郎といわれた俳優の丸山定夫(南保大樹)の3人を主軸に、原爆の犠牲となった移動演劇隊「桜隊」の悲劇、戦地の夫との往復書簡を絡ませ、愛する者を引き裂く戦争の現実を浮かび上がらせる。

 時は昭和19(1944)年の秋。丸山は俳優の薄田研二(豊泉由樹緒)らと結成した苦楽座(のちの桜隊)にかつて投獄されていた八田を誘うが、活動の手足は縛られたまま。しかも演劇を続けるには、国策に加担する移動演劇隊に入らなければできない。苦渋の決断で移動演劇隊を選んだ丸山や園井恵子(古田美奈子)らによる三好作「獅子」の稽古(けいこ)が劇中劇のように展開される。芝居と現実、押し付けられたものに対する抵抗…

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