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科学の森

巻き貝が生む、らせんの美 建築・デザインのモチーフにも

 海辺などで日常的に見かける巻き貝。その「すまい」である美しいらせん状の貝殻は、古くから建築のデザインに生かされてきた。貝殻の構造を解き明かすことで、現代の建築技術に通じる類似性も浮かぶ。ちょっと奥深い「巻き貝の世界」をのぞいてみた。【五十嵐和大】

 ●標本100点、一堂に

 東京大総合研究博物館の小石川分館(東京都文京区)で来年3月15日まで開催中の「貝の建築学」展に足を運んだ。会場には平べったい円盤形や、縦にとがった塔形など、世界中で収集したさまざまな巻き貝の殻が並ぶ。岩石を切断するダイヤモンドカッターを使って貝殻を切断した断面標本、約100点が最大の見どころ。企画した佐々木猛智(たけのり)准教授(動物分類学)は長年、貝類一筋に研究を続ける専門家だ。「これだけ多数の貝殻を展示する機会は世界でも類を見ません」と胸を張る。

 巻き貝といえば独特のらせん模様が特徴だ。その美しさは太古の昔から人々を魅了し、建築や美術作品などのモチーフとして長い歴史を重ねてきた。有名なのは古代ギリシャで紀元前5世紀ごろに流行した「イオニア式」と呼ばれる建築様式。柱の上部を装飾した渦巻き状の彫刻が特徴だ。現代でも、らせん階段や企業のシンボルマークなどのデザインに使われている。

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