覚醒剤中毒から立ち直った経験などを歌にして各地で講演を続ける岐阜県大垣市出身の歌手、杉山裕太郎さん(45)=千葉県柏市=が「ありのままを受け止めて 自分の子供が壊れる前に読む本」(啓文社書房)を出版した。親への反発から非行に走り、覚醒剤に手を染めるようになった当時の心境や、薬物を断つきっかけとなった「親子の絆」の大切さをつづっている。【野村阿悠子】
杉山さんは教育熱心な両親に育てられ、小学生までは「優等生」だった。中学校では小児ぜんそくでサッカー部をやめて自暴自棄となり、非行グループに出入りした。当時を振り返り「親の態度がひょう変したように感じた。優等生ではなくなった自分は親から愛されないのだと思った」と話す。高校は2カ月で退学し、暴走族のリーダーにもなった。19歳で覚醒剤に手を染め、ピーク時は2時間おきに摂取するほど依存した。
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