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社説

インフル全国流行 感染抑止で弱者の保護を

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 インフルエンザの全国的流行が始まった。例年に比べ1カ月ほど早い。9月から流行し始めた地域もあり、学級・学年閉鎖も相次いでいる。

 インフルエンザウイルスは主としてせきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)を介して感染する。国内の死亡者は間接的なケースも含め年間1万人に上ると推定されている。

 まだ11月だからと油断せず、こまめな手洗いや人の多い場所でのマスク着用など感染予防を心がけたい。

 日常的な予防策に加えインフルエンザ対策として重要なのはワクチンの接種だ。感染を100%防止できるわけではないが、重症化を防ぐ効果がある。高齢者や持病のある人など重症化のリスクが高い人は早めにワクチン接種することが大切だ。

 リスクが低い健康な人にとっても接種には重要な意味がある。自分を守るだけでなく、自らが感染源にならないようにすることで、周囲にいる高リスクの人々を守ることができるからだ。

 インフルエンザと思われる症状が出た場合、健康な人なら自宅で静養していても治る。学校や職場を休んで周囲に感染を広げないことを心がけてほしい。一方、高齢者や乳幼児など重症化の危険性がある人々は医療機関を受診したほうがいい。

 症状が出た人への抗インフルエンザ薬には経口薬のタミフル、吸入薬のリレンザとイナビル、点滴薬のラピアクタが使われてきたが、昨年、これらとは作用の仕組みが異なる経口薬ゾフルーザが加わった。

 1回の服用ですむため利用者が多く、昨シーズンは5剤の中で最も多く使われた。ところが、日本感染症学会は先月、「12歳未満は慎重に投与を検討する」「12歳以上はデータが足りず推奨か非推奨かいえない」という医師向けの提言を公表した。

 背景には薬が効きにくい耐性ウイルスが出る頻度が、特に子どもで他の薬より高いというデータがある。大人も安易に使うべきではないという意見もあり、慎重に判断する必要があるだろう。

 台風の被災地で避難所に暮らしている人々にとってもインフルエンザは大敵だ。自治体は寒さ対策や湿度管理なども含めた予防策、感染者が出た時の迅速な対応に力を尽くしてほしい。

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