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再発防止求める過労自殺遺族(その1) 息子の死、闘いの17年

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過労死防止対策の説明を新潟県知事に求める要請書を、県職員に手渡す大橋義則さん(右)と妻の喜代子さん=新潟市中央区の県庁で2019年9月、北山夏帆撮影
過労死防止対策の説明を新潟県知事に求める要請書を、県職員に手渡す大橋義則さん(右)と妻の喜代子さん=新潟市中央区の県庁で2019年9月、北山夏帆撮影

 新潟市内を流れる信濃川沿いに建つ新潟県庁3階の会議室に悲痛な声が響いた。「息子の死をきちんと検証して、答えをいただきたい」。夏の暑さが残る9月20日、県職員を前にしたのは大橋義則さん(82)と妻喜代子さん(80)。長男の和彦さん(当時34歳)の過労自殺を無駄にしてはならないとの訴えだった。

 今から17年前の2002年6月13日。県教育委員会に勤めていた和彦さんは自ら命を絶った。あの日以来、落ち着いた夫婦の生活は一変した。

 夫婦が県職員に手渡したのは県知事に宛てた過労死の再発防止策を問う文書だ。「回答は?」と迫ったが、職員は「24日から議会なので分かりません」と答えるだけだった。3年前から続ける申し入れと同様、言質は取れなかった。

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