<第78期順位戦C級1組 西尾明七段VS及川拓馬六段>
36人で戦うC級1組の昇級争いは、藤井聡太七段に負けじと、ハイレベルになっている。
では5日に行われた6回戦から、西尾明七段(40)―及川拓馬六段(32)の4勝1敗対決を見ていただこう。
西尾は3期目で順位は13位。常務理事の激務をこなしながら頑張っている。対する及川はC1初参加で32位だ。西尾の角換わり早繰り銀に対し、及川は銀交換後に自陣角を打って猛攻する。西尾も真っ向から立ち向かい第1図に。9一にいた馬を4六へ引いたところで、この手は[後]6八成銀の詰めろを防ぎつつ、[先]3一角[後]同金[先]2三歩成以下長手数の詰みを狙った「詰めろ逃れの詰めろ」になっている。
検討していた棋士たちはこの攻防手で先手勝ちと判断、及川自身も負けにしたと思っていた。
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