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張競・評 『俳諧の詩学』=川本皓嗣・著

 (岩波書店・3630円)

 俳句は日本にとどまらず、海外でも愛好者が多い。欧米の高校ではハイクが作られ、中国にも「漢俳」という短詩がある。いまやすっかり「世界の俳句」になった感があるが、もとをたどれば、「俳諧の連歌」の「発句」で、正岡子規を中心とする改革運動により、連句は切り捨てられ、発句のみ作られるようになったのがきっかけだ。

 五七五という極端に短い詩型はなぜ詩歌の様式として成り立つのか。詠嘆の対象となる季節はなぜ秋に偏重し、切字(きれじ)は果たして「切り離す」役割があったのか。連歌にみられる文脈の断絶は記号間の形式的な関係とどう呼応するか。日本ではあたりまえのように思われていることや、そもそも考えられてもいないようなことは、日本語を母語としない読者の立場に立って考えてみたり、あるいは外国文学と比較したりすると、たちま…

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