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余録

新入社員が見ず知らずの人に路上で名刺を差し出し…

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 新入社員が見ず知らずの人に路上で名刺を差し出し、相手の名刺をもらう。そんな企業の研修がある。テレビの情報番組で放映していた。営業の度胸をつける狙いのようだ。だが街の声は概して厳しい。企業によるパワハラという批判だ▲職場でのパワハラ防止に関する指針案を厚生労働省が示した。「該当しない例」も盛り込まれ、労働者側からは「企業が弁解に使う可能性がある」との批判が出ている。認定の線引きは難しいが、働く人を守ることを最優先すべきだろう▲ハラスメントが横行する組織は腐敗する。今年でいえばスルガ銀行だ。融資をめぐる不正の背景には異常なノルマがある。「数字が(達成)できないならビルから飛び降りろ」と責められた▲ハラスメント対策で多くの企業が採用する人事評価法がある。上司が部下を評価するだけではなく、部下も上司に点数をつける。抑止効果への期待だ。そこまではいかないが、中央官庁も秋以降、部下からの「評価」を上司が受けとめ、管理職の仕事に反映させる仕組みを取り入れた▲「森友学園」をめぐる公文書改ざんやセクハラ問題が発覚した財務省で、組織改革の一環として先行して導入された。「多面観察」という。一歩前進だろうが、うまくいくとは限らない。風通しの悪い組織なら上司が部下に目をつけるきっかけになりかねない▲酒で憂さを晴らした時代ではもはやないのかもしれない。<秋鯖(さば)や上司罵(ののし)るために酔ふ>(草間時彦)。昭和30年代の作品という。

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