多様な表現、尊重を「不自由展」出展者交え対話イベント 広島の離島で現代美術展

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自作について述べる美術家、大浦信行さん(右)と小泉明郎さん=広島県尾道市百島町の旧支所で2019年11月17日午後2時48分、清水有香撮影
自作について述べる美術家、大浦信行さん(右)と小泉明郎さん=広島県尾道市百島町の旧支所で2019年11月17日午後2時48分、清水有香撮影

 広島県尾道市の離島・百島(ももしま)で現代美術の企画展「百代の過客」が開催中だ。参加作家には、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」(10月14日終了)で一時中止された企画展「表現の不自由展・その後」(不自由展)の出展者だった大浦信行さんや小泉明郎さんも名を連ねる。今月16、17日には対話イベントが開かれ、両者や研究者らが芸術表現をめぐる課題について語り合った。

 主催のNPO法人アートベース百島によると、本展は不自由展が中止になる以前に開催が決まっていた。「憲法」「プロパガンダ」「表現の不自由」をテーマとする連続対話企画を軸に、関連作品を展示。昭和天皇の肖像などをコラージュした大浦さんの版画「遠近を抱えて」全14点も出品され、不自由展で議論を呼んだ映像「遠近を抱えて PartⅡ」も対話に合わせて上映された。同法人は「電話によるクレームやソーシャル・ネット…

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