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漆黒を照らす

/87 「コワイ国」になった中国 強まる国民監視と統制 /大阪

一般道の検問所。バスの乗客全員の身分証検査があった=吉林省で2019年9月、石丸次郎さん撮影

 取材で中国に通い始めて26年になるが、この数年は行くのが少し怖い。入出国の度に緊張でどんよりした気持ちになる。日本人がスパイ行為を理由に逮捕される事件が相次いでいるからだ。

 2015年5月以降スパイ容疑で拘束されたのは分かっているだけで14人。うち9人が起訴され、8人に懲役刑の判決が下りている。拘束者の中には、長く日中交流事業をしてきた団体の理事長、温泉探査の仕事で出張中の会社員もいた。裁判は非公開なので、一体どの行為が、なぜ、スパイ罪に問われたのかもはっきりしない。 

 北海道大学の岩谷將教授が9月に北京で拘束された事件は、中国を訪れる研究者やジャーナリストに衝撃を与えた。政府系のシンクタンク「中国社会科学院」の招きで訪中してやられたからだ。招待自体が拘束するための「ひっかけ」だった可能性もある。※11月15日に解放され帰国した。

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