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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『本を読めなくなった人のための読書論』『お金本』

◆『本を読めなくなった人のための読書論』若松英輔・著(亜紀書房/税別1200円)

◆『お金本』左右社編集部 編(左右社/税別2300円)

 昔よりテレビは観なくなったけれど、毎回楽しみにしている番組は予約録画をして、後日まとめて観ることが多い。ただ、番組自体が短いものでも、観忘れているとどんどん溜(た)まって、ともすれば録画容量のマックスに届きそうなところまで溜まってしまう(やや昔のテレビなので……)。その場合、出演者や製作者のかたには大変申し訳ないが、早送りして、気になるところだけを通常の速さで観て消去、という酷(ひど)いことをしている。恐ろしいのは、リアルタイムで観ている番組も、ちょっと見逃したり聞き逃したりすると、無意識に早戻しボタンを押していること。ゆっくり観たいと思って録画した番組に結局追いかけられているのだ。

 それは活字に対しても言える気がする。メールやラインにはなるべく早く返信せねばと思ってしまうし(遅いけど)、携帯電話に入ってくるニュースもシュババババとスクロール。それが癖になって新聞もツララッと見るだけ。とにかくなぜか急いでいるのだ。読書も然(しか)り。もともと遅読なくせに、現在毎月2冊本を選んで読んで書く、という社会人としての約束をしているので、余計に早く読んで、本、決めないと!と勝手に焦った…

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