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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『『ロリータ 魅惑者』『グランドシャトー』ほか

◆『ロリータ 魅惑者』ウラジーミル・ナボコフ/著(新潮社/税別5300円)

 20世紀最大の話題作かもしれない。ロシア生まれのアメリカ作家、ウラジーミル・ナボコフ。全5巻のコレクション『ロリータ 魅惑者』が出た。タイトルは「ロリコン」に転用され知られる。

 ハンバート・ハンバートの獄中手記というかたちで、14歳の少女ロリータへの過剰な熱愛が語られる。少女を獲得するため、その母親に近づき結婚。事故で母親が死ぬと、車で少女を連れ回し、愛を完遂しようとするのだ。

 大久保康雄による新潮文庫版の邦訳を丸谷才一が批判、若島正が清新な訳に改め、ようやく本領が開陳された経緯がある。若島は今回さらに手を加え、後藤篤はナボコフ自身によるロシア語版を注に据えて異同を比較し、解説を加えた。これぞ完全版。併録の短編「魅惑者」は後藤の訳による。

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