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おはなしめぐり

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児童書「生き抜くチカラ」を出版 為末大さん(41) 勝負する場所、見きわめて

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新刊「生き抜くチカラ」を手にする為末大さん=2019年11月7日午後0時14分、東京都渋谷区で山寺香撮影
新刊「生き抜くチカラ」を手にする為末大さん=2019年11月7日午後0時14分、東京都渋谷区で山寺香撮影

 陸上の世界選手権メダリスト、為末大さん(41)が、児童書「生き抜くチカラ」(日本図書センター)を出版した。競技者としての経験などから導き出した「たくましくしなやかに生きるコツ」を、50のメッセージにまとめた。【聞き手・山寺香】

 5歳の息子と話していて、「子ども扱いしなくても、子どもたちは世の中の矛盾を結構分かっているのではないか」と感じることがあります。いずれ現実に直面して悩む時が来るなら、大人にとって都合の良くない話も、もっと早い段階に伝えてもよいのではと思います。子ども向けの書籍を出版するのは初めてですが、小学校高学年くらいの親子で対話をしながら読んでもらいたいと思って書きました。

 「世の中は平等でない」「苦しいときほど、種をまく」などのメッセージは、スポーツ体験から生まれたものが多くあります。18歳以降、コーチなしの個人競技の世界で生きてきました。全て自分で決め、責任は全て自分で負う。一般社会はここまで極端ではありませんが、今は将来の見通しが不透明な時代。仕事やキャリアを自ら選んでいかねばならない子どもたちは、ある面で個人競技と似た環境で生きることになるでしょう。

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