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男の気持ち

さざんかの頃 山口県美祢市・後藤安正(農業・93歳)

 特養のお世話になっているばあさんが、半年ぶりに日帰りした。ばあさんのさざんかが咲き始めたのだ。

 働き盛りだった頃、ばあさんは庭に落ちていたさざんかの実を拾って、庭に埋めておいた。それっきり忘れていたという。

 ある年の秋もまだ早い頃、背丈ほどに成長したさざんかの苗が初めて2輪のつぼみを付けた。花が咲く、花が咲く。ばあさんは手を打って喜んだ。

 咲いた花は親木と違って八重の小輪で、えんじ色の花びらが稚児のほほ笑みのようにかれんだった。花木の実生はまれに枝変わりすると聞いたことがある。そうかもしれない。

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