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豪州に忍び寄る中国 情報機関が総選挙擁立…謎の死 自称元スパイが亡命申請

オーストラリアのモリソン首相=AP

 オーストラリアで中国の情報機関による工作疑惑が相次いで発覚し、モリソン首相や治安当局が声明を発表するなど、懸念が強まっている。地元メディアが、5月に実施された総選挙を利用して中国が内政に干渉しようとした疑いや、中国人スパイが豪州に亡命申請したことを相次いで報じた。両国関係は近年、太平洋地域での覇権を巡って冷え込んでおり、一連の疑惑が事実だと判明すれば、関係は一層悪化しそうだ。

 豪メディアグループ「ナイン」傘下のテレビ局が24日、中国の情報機関が総選挙に中国系男性(32)をメルボルン郊外の選挙区から立候補させようとしていたと報道。男性は与党・自由党の党員で高級車のディーラーだった。

 情報機関の関係者とみられる実業家が、男性に選挙資金として100万豪ドル(約7400万円)の提供を申し出たとされる。男性は豪治安情報局「ASIO」に相談した後の3月、ホテルで死亡しているのが見つかった。死因は不明だ。

 ASIOのバージェス長官は、報道を受けて声明を発表。候補擁立疑惑を捜査していると明かし「敵対的な外国の情報活動は、我々の国と安全保障に脅威をもたらしている」と指摘した。ASIOが声明を出すのは異例だという。

 モリソン首相も「深刻に憂慮すべき悩ましい事態だ」と、危機感をあらわにした。

 与党の国会議員は、政府のさまざまな情報にアクセスしうる立場だ。疑いが事実なら、中国側は男性を通じて得た情報を基に、自国に有利になるよう工作する目的があった可能性がある。

 豪州では、中国人実業家から資金援助を受けた国会議員が…

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