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店員に「生理中」バッジ 客に知らせる必要ある? 大丸梅田店の試行と錯誤

大丸梅田店が女性の性と生理をテーマに新たに設けた売り場「ミチカケ」。生理バッジに使われたキャラクター「生理ちゃん」のパネルも展示されている=大阪市北区で2019年11月26日、荻野公一撮影

 大阪市北区の百貨店「大丸梅田店」が、女性向け売り場で従業員が生理中であることを示すバッジを胸元に付ける取り組みを始めたところ、「セクハラではないか」などと議論を呼び、中止に追い込まれた。売り場にテナントを出店した関係者からも疑問の声が上がった。同店は「従業員同士で体調を気遣えるようにという内部の取り組みで、客に広く知らせる意図はなかった」とし、「今後は顧客に分からない形に変更する」という。【塩田彩、中川聡子/統合デジタル取材センター】

 大丸梅田店は22日、婦人服売り場である5階フロアを一部リニューアルし、893平方メートルを、生理用品や美容グッズなどの商品を並べた売り場「ミチカケ」としてオープン。同店は「自分の心・身体の悩み、家族が抱える課題、人付き合いの心配、社会問題など、これまでにない課題に直面」する現代の女性の悩みを「少しでも多く解決する場所」とPRする。

 売り場のリニューアルに合わせ、ミチカケの開設を知らせる販促バッジの裏面に、漫画家の小山健さんが生理をテーマに描いた漫画「生理ちゃん」のキャラクターを印刷したものを、5階フロアで働くスタッフ約500人に配布。生理中であることを示したいスタッフはバッジを裏返し、「生理ちゃん」側を見せて付けるという試みを10月中旬から始めた。

 大丸梅田店の広報担当・樋口陽子さんによると、この取り組みは「女性の深層的な悩みに向き合う」というコンセプトで売り場を作る過程で、若手スタッフから「相手の体調が分かれば心遣いをしやすい」と提案があっ…

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塩田彩

大阪府出身。2009年入社。前橋支局、生活報道部を経て19年5月より統合デジタル取材センター。障害福祉分野を継続的に取材しています。好物は児童文学。

中川聡子

2006年入社。千葉支局、東京・社会部、生活報道部を経て、統合デジタル取材センター。性差別を追った年間連載「ガラスの天井」取材班として、16年貧困ジャーナリズム賞。19年にも「児童扶養手当の資格確認を巡るスクープ報道」で同賞を受けた。ジェンダーや家族、格差に関わる問題を中心に取材している。

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