台風19号被災、1カ月半ぶり 三陸鉄道、津軽石-宮古が運行再開 /岩手

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高校生が待つ津軽石駅のホームに、約1カ月半ぶりに列車が入った=岩手県宮古市で 拡大
高校生が待つ津軽石駅のホームに、約1カ月半ぶりに列車が入った=岩手県宮古市で
車内で過ごす高校生にも笑顔が浮かぶ 拡大
車内で過ごす高校生にも笑顔が浮かぶ

 台風19号で路線の約7割が不通となった三陸鉄道(宮古市)は28日、通学や通勤で利用者の多い津軽石―宮古(9・2キロ)での運行を再開した。1カ月半ぶりの復旧に、利用者から喜びの声が上がった。【日向米華】

 台風の影響で、同区間では踏切ののり面が崩落するといった被害が出ていた。25日から保守用車で試験走行を開始し、車両を使った安全確認もできたため、28日は通常より2往復少ない9往復の臨時ダイヤで運行を再開した。

 宮古工業高3年の昆野潤也さん(18)は宮古駅から午前6時50分発の上り列車に乗り、高校最寄りの津軽石駅まで利用した。「代行バスだと渋滞で学校に間に合わないこともあった。電車だと決まった時間に走ってくれるので、とても助かる」と学校へ向かった。

 津軽石駅から午前7時22分発の下り列車に宮古駅まで乗った宮古高1年の佐藤楓恋(かれん)さん(16)は「揺れることもあるバスより、乗り心地がよくてゆったりできる」と隣に座る友人と笑顔を交わした。通勤で利用しているという宮古市の20代女性会社員は「通勤にちょうどよい時間帯の列車があるし、早く着く。運転が再開し、とりあえずほっとしている」と話した。

 三鉄は12月中に田老―田野畑と陸中山田―津軽石の運行再開を計画しており、リアス線開通から丸1年となる来年3月23日までには全線復旧を目指す。旅客営業部の冨手淳副部長(58)は「利用者の喜ぶ姿に、地域に大切にされていると改めて実感した。今後も安全かつ安心できる鉄道として、他の区間の復旧工事を進めていきたい」と話した。

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