<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
タイトルが強烈すぎる。石川結貴さん(58)の新刊「毒親介護」を手にして、まずそう思った。それでも親子関係の悲しい事例があふれたページをめくっていくと、最後に希望がほの見える。なぜだろう。
殴る蹴るの暴力。「産まなきゃよかった」の暴言。溺愛や過干渉……。子供の心と体を痛めつける「毒親」の存在は、近年、強い響きを持つ言葉とともに広く知られるようになった。虐待問題を長く取材してきた石川さんは新たな問題に気づいたという。「傷ついた子たちが40~50歳代になったとき、年老いた毒親の介護という問題に直面するのです」
本に登場するのは目を覆いたくなるような親たちの惨状である。ひどい酒乱で周囲に迷惑をかけ続ける。浪費…
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