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土記

高速炉は造らずに=青野由利

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 アストリッドは北欧の女性に多い名前らしい。ノルウェーの王女も、「長くつ下のピッピ」の著者も、確かにこの名前だ。

 でも、原子力業界の人ならアストリッドといえば「高速炉」に決まっている。原発大国フランスが建設を計画してきた次世代炉で、商業化の手前の「実証炉」に位置づけられていた。

 目的は「核燃料サイクル」。原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、再び燃料とする。このサイクルを回すのに欠かせないのが高速炉だ。

 日本政府にとっても命綱だった。高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉で破綻したサイクル政策を「延命」する役割を担っていたからだ。アストリッドに相乗りすることで「高速炉実現」という夢物語を描いてきたわけだ。

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