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余録

公共施設などで誰でも自由にひけるピアノを…

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 公共施設などで誰でも自由にひけるピアノをストリートピアノという。ヨーロッパの駅などで、見慣れた光景だ。NHK・BSの番組「空港ピアノ・駅ピアノ」で市民や旅人が演奏する様子を見た人も多かろう▲国内でも、この試みが広がりつつある。東京都庁の展望室に今春、前衛芸術家の草間弥生さんが監修し、装飾をほどこしたピアノがお目見えした。観光客らに親しまれている。また、楽器販売会社のヤマハミュージックジャパンはストリートピアノを2週間まで貸し出す事業に取り組んでいる▲ピアノに親しみ、交流できる場を作ろうと同社事業企画部の山下有美子さんが提案し、すでに40回近く実施した。演奏をためらう人が多いのではとの懸念もあったがおおむね好評で、男性の演者が多いという▲先月下旬の連休は、東京・両国の商業施設に貸し出された。そこでは中年男性、若者らが次々とミニ演奏を披露し、居合わせた人たちから拍手を浴びていた。ピアノを独り占めする人がいないかとも思うが、たいていは、自然にルールができるという▲自治体ではジャズやクラシックが盛んな土地柄の神戸市が、駅などへのピアノの常設を今年から本格化した。すでに13台にのぼり、30台を当面の目標に掲げる。ピアノの多くは、廃校となった学校などで使われていたのを再利用したものである▲市民が気軽にピアノに向かい、通りすがりの人が耳を傾ける。どこか都市の成熟を感じさせる光景が、目になじむ日が来るのかもしれない。

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