欧州連合(EU)は1日、主要機関の欧州委員会と欧州理事会に新たなトップを迎えた新体制を始動する。英国の離脱問題のほか、移民政策を巡る加盟国間のあつれきなど難題を積み残したままの船出となる。【ブリュッセル八田浩輔】
行政執行機関の欧州委員会を率いるフォンデアライエン新欧州委員長(61)=ドイツ前国防相=が、最優先分野に掲げるのは気候変動対策だ。欧州議会から欧州委員(閣僚に相当)人事の承認を得た11月27日には「気候変動対策で無駄な時間はもうない。大規模な投資が必要」だと訴えた。
温室効果ガス排出「実質ゼロ」への移行と経済成長の両立を掲げる「欧州グリーンディール」を目玉の政策とし、2030年までの温室効果ガス削減目標の大幅引き上げと50年までの「実質ゼロ」実現を目指す。だが石炭火力発電に依存するポーランドなど中・東欧諸国とは足並みの乱れがあり、EUとして国際社会をけん引する態勢を築けるかが注目される。
この記事は有料記事です。
残り947文字(全文1352文字)
毎時01分更新
◇食卓のメインのドーンと 「今が旬」と聞いて僕が真っ先に思…
吉川貴盛元農相(70)が、大臣在任中に現金500万円の賄賂…
韓国のソウル中央地裁が日本政府に元慰安婦らへの賠償を命じた…