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ポスト「冷戦後」のかたち

1989年12月3日、米ソ首脳はマルタ会談で冷戦終結を宣言した。あれから30年。米国を中心とする西側が築いたはずの国際秩序は揺らぎ、新たな対立や分断が生まれている。混沌(こんとん)としたこの冷戦後の時代のその後(ポスト)に、私たちを待ち受けているのはどんな世界なのか。

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ポスト「冷戦後」のかたち

終結30年、NYに革命歌 社会主義、若者51%好意的

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 <アライズ ヤ プリズナー オブ スタベーション(立て飢えたる者よ)……>。11月10日の米ニューヨーク・マンハッタン。雑居ビルの一室で開かれた集会が終わりを迎えると、約90人の若者らが立ち上がって歌い始めた。革命歌「インターナショナル」。30年前、米国は資本主義を掲げる西側陣営を率い、東西冷戦を終わらせた。だが、その米国の中心地で、社会主義の象徴が高らかに響いていた。

 集会を開催したのは、ロンドンを拠点とする社会主義者団体「国際マルクス主義潮流」(IMT)の米支部。会場には「社会主義かバーバリズム(野蛮)か」とのスローガンが掲げられていた。書記長のジョン・ピーターソン氏が「億万長者や企業トップは我々を気にもかけない。社会主義のために闘おう」と訴えると、参加者は一様にうなずいた。

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