赤瀬川原平さんの小説発見 20歳ごろの無名時代作品

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 <日曜カルチャー>

 前衛美術家で、小説家としても芥川賞を受賞した赤瀬川原平さん(1937~2014年)が、20歳ごろに書いた小説が大分県立図書館で見つかった。少年期を大分市で過ごした赤瀬川さんは、同市の美術サークルに参加しており、このサークルの機関誌『新世紀』に本名の赤瀬川克彦で寄稿していた。

 小説のタイトルは「再出発」。夢から目を覚ました主人公が、定期券を持って駅を目指すも、道がどんどんと狭まり、足を滑らせて不安定な状況に陥る不条理を幻想的に描く。

 若い頃はアルバイトで糊口(ここう)をしのいだ赤瀬川さん。小説の存在を初めて知った妻の尚子さんは「若い時は不安定な時を送り苦しんでいたんじゃないか。そういう時代を知られて良かった」と話す。

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